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雨水 ゲルマニウム半導体測定器の必要性①

雨が降り始めると空間の放射線量が上がる、これって雨にセシウムが含まれてんの?

ゲルマニウム半導体測定器の必要性①

ゲルマニウム半導体測定器による天然核種ビスマステスト

久々に雨が降ったので雨の中の放射線を測ってみる。降り始めの雨や雪にはの天然核種ビスマスが含まれている。一般的に使われているスクリーニング検査用のNAI ヨウ化ナトリウムの測定器だとピークが広いため、このビスマスの影響を受け、セシウムが検出されたという結果になってしまうことがある。ゲルマニウム半導体測定器はピークの幅が狭くこれらの核種を同定することができ、土壌や灰、などの天然核種のの多いものや尿や水も正確に測れる。と言うわけで値段はべらぼうに高いが市民測定室の拠点としてどうしても必要なアイテムである。以前東北大の先生が市民測定所が間違ったデータを出してはいけないとわざわざ見に来てくれた。その時わからない測定結果(宮城県産の牡蠣)があったので、質問したところ、即座にあーこれはチェルノブイリ由来のセシウム137ですねと教えてくれた。何か違うような気がしたので仁科理化学研究所でゲルマニウム半導体測定器で測定してもらうと、なんと放射性銀だった。放射線銀とセシウムのピークはNAI測定器ではほぼ重なって見える、判別できない。学者でも見間違いを起こしてしまう。これが市民測定所にどうしてもクロスチェック用のゲルマニウム半導体測定器が必要な理由です。ちなみにこれは2012年の松島湾の牡蠣の話です。

ゲルマニウム半導体測定器の公的位置づけと特性、厚労省の定める公定法に記載。核種を同定できる。

天然放射線を防ぐ鉛の遮蔽1.5トンから2トン、値段1500万円から2000万円。

Small Flower Independence Radiation Measure Lab